防火木材の性能仕様

Q防火木材には防腐、防蟻の性能はありますか？

A防火木材の中には、防腐防蟻効果のある有効成分を含むものもありますが、いずれも防腐防蟻性能を保証するものではありません。
詳しくは、各メーカーへお問い合わせください。

Q防火木材の重量はどれくらいですか？

A各認定仕様により異なりますが、おおよそ500～800kg/㎥程度になります。
詳しくは、各メーカーへお問い合わせください。

木材仕様

Q認定区分・認定樹種について教えてください。

A各メーカーで異なりますので、詳しくは、各メーカーへお問い合わせください。

Q広葉樹の防火木材はありますか？

Aナラ材やタモ材等で、防火材料認定を取得しているメーカーはありますが、当協議会に加盟しているメーカーでは現在のところ認定を取得しておりません。

Q持ち込み材や産地指定材での防火処理は可能ですか？

A基本的に対応可能ですが、素材のグレード（赤身（心材）、節の有無や割合）によっては、認定基準を満たさない場合があります。
詳しくは、各メーカーへお問い合わせください。

安全性

Qシックハウス等の安全性について教えて下さい。

A防火木材に使用している薬剤には、シックハウスの原因となる揮発性有機化合物（13物質）は含まれていませんので、基本的に問題ありません。

利用

Q外部での使用は可能ですか？

A防火木材は、内装用の材料になります。
防火木材の性能担保の観点から、屋外に面した雨がかりの部位や、乾湿が繰り返され高湿状態が継続する結露が生じやすい部位等には、施工が出来ません。

Q接着剤の使用は可能ですか？

A防火木材は通常の木材に比べて、接着性能が低下する傾向にあります。
但し、防火木材の仕様や接着剤の種類によって異なりますので、詳しくは、各メーカーへお問い合わせください。

加工

Q加工の際に気を付ける事はありますか。

A防火木材は施工現場や、加工場において切削等の加工を行っていただくことが可能です。
加工に際しては、超鋼刃物の使用を推奨しております。

塗装

Q塗装は可能ですか？

A各メーカーで認定条件が異なっており、認定条件の中に塗装を含むものと、含まないものがあります。
その為、防火木材の塗装については、各メーカーにお問合せください。

納期

Q納期はどのくらいですか。

A仕様や数量によって異なりますが、一般的に納期として60日以上かかります。
短納期での対応の場合、防火木材の品質管理が行き届かず、施工現場で問題となる可能性がありますので、納期には十分に余裕をもってご対応ください。

施工

Q金属との接触は問題ないですか？

A防火木材に使用している薬剤は、中性から弱酸性の薬剤になります。その為、腐食する金属との直接の接触は避け、接触部の被覆を推奨します。

Q保管時の注意点は何かありますか。

A高温多湿な環境を避け、施工直前まで、なるべく防火木材の梱包を開封せずに保管してください。

潮解・白華

Q潮解（結露）とはなんですか？

A防火木材に処理されている薬剤は、吸湿しやすい成分が含まれています。そのため、高い湿度の環境に防火木材が長時間放置されると、空気中の湿気を材の中に取り込み、その後、材表面から水滴が滲み出る現象が発生することがあります。この現象を潮解（結露）といい、場合によっては滴下することがあります。

Q白華とはなんですか？

A白華とは潮解が発生したのち、防火木材表面の水分が乾き、薬剤成分の一部が表面に結晶化する現象です。防火性能に影響を及ぼすことはありませんが、薬剤の種類や使用環境によって発生の程度が異なります。

Q潮解や白華によって防火性能は低下しますか？

A基本的には潮解や白華によって生じる薬剤の析出は、ごく微量です。当協議会の会員製品においては、各認定基準に安全率をみた薬剤量を木材に処理しており、それらの全数検査を実施しております。
そのため、潮解や白華による防火木材の性能低下は発生しません。

Q潮解や白華を防ぐ対策はありますか？

A潮解や白華を抑えるためには空調設備などを利用し、防火木材をなるべく高い湿度環境に置かないようにしてください。その他、ウレタン系の塗装を行うことで、防火木材の吸湿を抑える方法もありますが、各社の認定内容によって異なりますので、詳しくは各メーカーにお問合せください。